
今回は、徳島大学大学院 ヘルスバイオサイエンス研究部
口腔保健学講座 口腔機能管理学分野 教授の
松山 美和先生のお話です。
テーマは「摂食・嚥下機能の検査と診断・評価」でした。
今回一番印象に残ったことは、
「不顕性誤嚥(サイレント・アスピレーション)」です。
「誤嚥」とは、食物等が気管に入ってしまうことで、
多くは「むせ(防御反応)」を伴います。
しかし、この機能が低下・麻痺していると
「誤嚥」しても「むせ」ない場合も多くあるそうです。
したがって、「むせ」がないことが安全に摂食・嚥下
できていることではないのだと改めて学びました。
そのため、何らかの異変や疑いが見られた場合、
VF(ビデオ嚥下造影検査)やVE(嚥下内視鏡検査)等の
専門機器を使用した検査も必要となってくるのだと感じました。
歯科衛生士 川原 彩乃
今回の講座は、岡山大学病院スペシャルニーズ歯科センターの
前川享子先生のお話です。
「歯科衛生士が行う摂食嚥下リハビリテーション」
について学びました。
学校でも習いましたが、やはり食事の時の姿勢は、誤嚥せず
上手に食べ物を飲み込むためにとても重要なことだと
改めて学びました。
ポイントは、口が喉より下になるように前かがみ姿勢をとることです。
顎をひいて、その下に指が4本はいるくらいが丁度良い顎の位置
になります。
そして、足は膝の角度が直角になる位置がいいです。
車いすの方は、フットレストが車輪があるため、足が少し前に出る
ようになっているので、フットレストから足を下ろしたほうが
良いそうです。
患者さんが、美味しく楽しく食事をとれるよう、歯科衛生士として
患者さんに情報提供できるように、様々な知識を身に付けて
いきたいです。
歯科衛生士 川原彩乃
昨日の月例研修会は、
こうざと矯正歯科クリニック 大野清二先生のお話でした。
「日常臨床で遭遇する口腔粘膜疾患」ということで
多くの情報をとても解りやすくお話していただきました。
口腔粘膜のターンオーバーは2~3週間だそうです。
老化したお肌もこのスピードで生まれ変わって欲しい・・・
大野先生が教えてくださったアフタゾロンのつけ方に感動!!
塗布した部分に水をつけると表面がかたまって
唾液で流れにくくなるそうですよ。
毎食前・食後・寝る前の1日7回の使用がおすすめだそうです。
来月は、いよいよ赤松歯科医院の新人が
香川県臨床アカデミーデビューします。
お楽しみに・・・
歯科衛生士 金川 幸代